海外FXでは、取引手数料が有料の口座も少なくありません。取引手数料が有料だと、いくらスプレッドが狭くても、そのままスプレッド比較しても意味はなく、全体のトレードコストで比較する必要があります。今回は、海外FXの取引手数料をスプレッドに換算する計算方法について解説します。
海外FXの取引手数料とは?
海外FXの取引手数料とは
を言います。
国内FX業者などは、ほとんどの業者が「取引手数料:無料」でFXサービスを提供しているので、なじみがない日本人投資家も多いのですが、海外FX業者では、ECN口座、プロ口座、VIP口座、ガチゼロ口座など、上位の口座ほど「取引手数料:有料」の口座が増えてきます
- 初心者向けの口座(ビギナー口座、マイクロ口座、スタンダード口座など) → 取引手数料:無料
- 中級者・上級者向けの口座(ECN口座、プロ口座、VIP口座、ガチゼロ口座) → 取引手数料:有料
というケースが多いです。
海外FX業者は、基本的にリクイディティプロバイダーから受け取ったレートに
- スプレッドを上乗せする(マークアップ)
- レートはそのままで、外付けで手数料を請求する(取引手数料)
のどちらかを選択することで、自社の収益を得ています。
- スプレッドを上乗せする(マークアップ) → 取引手数料:無料
- レートはそのままで、外付けで手数料を請求する(取引手数料) → 取引手数料:有料
結果として
- 「取引手数料:無料の口座」 → スプレッド:広い
- 「取引手数料:有料の口座」 → スプレッド:狭い
という構造になるのです。
海外FXのスプレッド比較では、トレードコストで比較する
前述したように
構造上、必ず「取引手数料:有料の口座」の方がスプレッドが狭く設定されるからです。
手数料のスプレッド換算の計算式
片道:1ドル/ロット(10万通貨) → 0.2pips
計算例
海外FX口座:A
- 取引手数料:無料
- 平均スプレッド「米ドル/円」:1.5pips
トレードコスト = スプレッド:1.5pips + 手数料スプレッド換算:0pips = 1.5pips
海外FX口座:B
- 取引手数料:往復:10ドル/ロット
- 平均スプレッド「米ドル/円」:0.6pips
トレードコスト = スプレッド:0.6pips + 手数料スプレッド換算:1.0pips = 1.6pips
海外FX口座:C
- 取引手数料:片道:3ドル/ロット
- 平均スプレッド「米ドル/円」:0.8pips
トレードコスト = スプレッド:0.8pips + 手数料スプレッド換算:0.6pips = 1.4pips
となります。
必ずというわけではありませんが、その傾向が強いのは事実です。トレードコストだけを重視するのであれば「取引手数料:有料の口座」をおすすめします。ただし、「取引手数料:有料の口座」は、中級者・上級者向けの口座ですので、最低入金額が高く設定されていたり、取引方法の条件が厳しくなるなど、制限がある可能性があるため、注意が必要です。
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「海外FXの取引手数料をスプレッドに換算する計算方法を教えてください。」